大型車の交通量が多い国道近くの住宅地に新築されたK邸。住まいづくりにあたっては、まず静音な室内環境をつくる建物の構造にこだわった。必然として気密性や断熱性は高まり、その結果、望んだ以上の静けさと同時に、ランニングコストの軽減という嬉しいおまけがついてきた。オール電化の住まいで真夏の8月の電気代は1.2万円、暑さの続いた9月でも1万円を切った。三浦建築設計の家は雪深い県南地域で冬の暖かさとコストパフォーマンスに定評がある。FPの工法を知り尽くしたキャリアのある自社大工が手がける堅牢な構造体は、何十年たっても新築時の性能が落ちることなく続くのが特徴で、OBの施主たちも驚くという。家の建築費はローンの期間を払えば済むが、光熱費はその家に住む間ずっと続いていく費用だ。その差をどう捉えるかは価値観によるが、建築費に差があったとしても、何十年か先の時点で同じ出費となるのであれば、住み心地は四季を通じて快適な室温を保つ高性能住宅に軍配が上がる。Kさん夫妻は後者を選択することで、長く続く快適を得た。
ともに忙しい仕事を抱えているKさん夫妻。子育てとの両立のため、新居の設計では働く女性をサポートするストレスフリーの家事動線が欠かせない。水回りのスペースは直列で並べられ、キッチンには広いパントリー。三浦建築設計の住まいは断熱性能が高い躯体のため、パントリーは非断熱エリアとして冬場の野菜貯蔵ができるようになっている。第二の冷蔵庫のような広いパントリーと、収納たっぷりのⅡ型のキッチンが並び、ツールや調味料・食器を引き出しごとにカテゴリ分けして仕舞う。育ち盛りの子どものいる家庭では、夕食支度は時間との勝負。この分別よって必要なものを探しやすくなり、調理スピードが早くなる。また、脱衣スペースは作業用カウンターを設け、活発な男の子の洗濯物の予備洗いや裁縫仕事がしやすいよう配慮されている。こうした小さな使い勝手が忙しい毎日の煩わしさを減らし、Kさんの負担を軽くしている。これからの社会で女性が笑顔で活躍するために、家の機能性は極めて重要であると言える。
敷地面積 238.77㎡(71.78坪)
延床面積 134.14㎡(40.49坪)
1階面積 76.18㎡(22.99坪)
2階面積 57.96㎡(17.49坪)